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はじめに
皆さん、こんにちは! ミカです。
もうすぐ7月(しちがつ)が終(お)わってしまいますが、いかがお過(す)ごしでしょうか?
日本の夏(なつ)は気温(きおん)と湿度(しつど)がかなり高(たか)いので、来日(らいにち)の際(さい)は水分(すいぶん)と塩分(えんぶん)を頻繁(ひんぱん)に摂取(せっしゅ)してくださいね!
さて、今回(こんかい)のテーマは「うなぎ」と「土用(どよう)の丑(うし)の日(ひ)」についてです!
「うなぎ」とは?
うなぎとは、細長(ほそなが)くぬるぬるした体(からだ)を持(も)つ魚のことです。主(おも)な産地(さんち)は鹿児島県(かごしまけん)、宮崎県(みやざきけん)、愛知県(あいちけん)、静岡県(しずおかけん)などです。
また、二ホンウナギは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)として登録(とうろく)されています。
でも、日本人はうなぎが大好(だいす)きなので、食べるのをやめることができません!!
何(なん)たって、約(やく)1000(せん)年(ねん)前(まえ)の奈良時代(ならじだい)から食べ始(はじ)めていますからね。
しかし、ご飯(はん)の上(うえ)にうなぎを乗(の)せた「うな重(じゅう)」という料理(りょうり)と、夏(なつ)にうなぎを食べる習慣(しゅうかん)が生(う)まれたのは、江戸(えど)時代のこと。
では、なぜ夏にうなぎを食べるようになったのでしょうか?
「土用の丑の日」はうなぎを食べる日
「土用の丑の日」が近(ちか)づくと、スーパーやコンビニは積極的(せっきょくてき)にうなぎを売(う)ろうとします。
ところで、「土用の丑の日」は毎年(まいとし)変(か)わります。今年(ことし)は7月(しちがつ)30日(さんじゅう)日ですが、去年(きょねん)は8月(はちがつ)4日(よっか)でした。いったいなぜでしょうか?
秘密(ひみつ)は、「土用」と「丑の日」の組(く)み合(あ)わせにあります。
「土用」とは
「土用」とは、春(はる)の始まりである「立春(りっしゅん)」、夏(なつ)の始まりである「立夏(りっか)」、秋(あき)の始まりである「立秋(りっしゅう)」、冬(ふゆ)の始まりである「立冬(りっとう)」といった4つ(よっつ)の季節(きせつ)の境目(さかいめ)の前(まえ)の18日間(じゅうはちにちかん)のことです。
*「二十四節気(にじゅうしせっき)」についてはこちらをご覧(らん)ください。
「丑の日」とは
「丑」とは、「十二支(じゅうにし)」における「牛(うし)」のことです。
現在(げんざい)は年(とし)にだけ十二支を採用(さいよう)していますが、江戸時代までは方角(ほうがく)や日付(ひづけ)、時刻(じこく)を表(あらわ)すためにも使(つか)っていました。
ですから、カレンダーには1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12の代(か)わりに、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)が記(しる)されていたというわけですね。
こちらが数字(すうじ)によるカレンダーです。オレンジ色(いろ)の8月(はちがつ)8日(ようか)が立秋、黄色(きいろ)く塗(ぬ)られている18日間が「土用」の日ということになります。
カレンダーに十二支を当(あ)てはめると、ちょうど7月(しちがつ)30日(さんじゅうにち)が「土用の丑の日」になるわけです。
なぜうなぎを食べるの?
ところで、なぜ夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか?
それは、江戸時代にあるうなぎ屋(や)が、蘭学者(らんがくしゃ)「平賀(ひらが)源内(げんない)」に、「夏にうなぎを売るにはどうすればいいか」と相談(そうだん)したからです。
当時(とうじ)、うなぎの旬(しゅん)は秋から冬にかけての期間(きかん)だったので、夏はうなぎが売れていませんでした。
そこで、平賀源内が「夏の土用の丑の日にうなぎを食べよう!」というキャンペーンを発案(はつあん)したところ、あっという間(ま)にうなぎが売れたのです!
その出来事(できごと)が習慣(しゅうかん)となって、今(いま)でも土用の丑の日にうなぎの蒲焼(かばやき)やうな重(じゅう)を食べるようになったのです。
終わりに
いかがでしたか?
ちなみに、うなぎだけではなく、「う」から始まる名前(なまえ)の食べ物(もの)なら何(なん)でもOKなので、「うどん」でも、「梅(うめ)干(ぼ)し」でもいいんですよ!
また、うなぎは夏バテにも効(き)く食材(しょくざい)なので、苦手(にがて)な方(かた)もいらっしゃるかもしれませんが、日本に来(き)たらぜひ一度(いちど)食べて頂(いただ)きたいと思います♪
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