節分(せつぶん)を楽(たの)しもう!

伝統行事(でんとうぎょうじ): Traditional events

English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/enjoy-setsubun-japanese-halloween-446

「旧暦(きゅうれき)」と「二十四節気(にじゅうしせっき)」

旧暦とは?

こんにちは、ミカです! もう2月(にがつ)になってしまいましたね。

ところで、本日(ほんじつ)・2月3日(みっか)は旧暦の大晦日(おおみそか)です。旧暦とは、月(つき)の満(み)ち欠(か)けを基準(きじゅん)にした中国(ちゅうごく)生(う)まれの暦(こよみ)のことで、現在(げんざい)でも東(ひがし)アジアのほとんどの国(くに)や地域(ちいき)は旧暦を採用(さいよう)しています。

日本では、西洋化(せいようか)を推(お)し進(すす)めた明治(めいじ)時代(じだい)から新暦(しんれき)を採用していますが、それまでは旧暦でした。

そして、中国から伝(つた)わった、もう一(ひと)つ別(べつ)の暦もあります。それは、「二十四(にじゅうし)節気(せっき)」というものです。

二十四節気とは?

「二十四節気」とは、太陽(たいよう)の動(うご)きを基準にして春(はる)・夏(なつ)・秋(あき)・冬(ふゆ)のそれぞれを更(さら)に6等分(ろくとうぶん)し、季節(きせつ)の移(うつ)り変(か)わりを感(かん)じやすくしたものです。

古代(こだい)中国の皇帝(こうてい)が、農作業(のうさぎょう)の目安(めやす)にするために作(つく)ったと言(い)われています。

二十四節気では、2月(にがつ)4日(よっか)の「立春(りっしゅん)」が一年(いちねん)の始(はじ)まりとなっています。従(したが)って、その前日(ぜんじつ)である2月3日(みっか)は二十四節気における大晦日となります。

古来(こらい)から、季節の節目(ふしめ)には邪気(じゃき)が発生(はっせい)しやすいと考(かんが)えられており、宮中(きゅうちゅう)では貴族(きぞく)たちが四季(しき)のそれぞれの最終日(さいしゅうび)に厄払(やくばら)いの儀式(ぎしき)を行(おこな)っていました。

それが、2月3日の「節分」の起源(きげん)なのです!

「節分」は何(なに)をする日(ひ)?

ハロウィンと似(に)ている節分

実(じつ)は、節分は「ハロウィン」に少(すこ)し似ています。

ハロウィンは、古代ケルト民族(みんぞく)にとって新年(しんねん)の始まりであった聖(せい)なる日(ひ)、11月(じゅういちがつ)1日(ついたち)の前日(ぜんじつ)ですね。

その日の夜(よる)は先祖(せんぞ)の霊(れい)だけではなく、悪魔(あくま)や魔女(まじょ)、彷徨(さまよ)える魂(たましい)も蔓延(はびこ)ります。

それらから身(み)を守(まも)るため、10月(じゅうがつ)31日(さんじゅういちにち)は魔物(まもの)の仮装(かそう)をします。

節分は豆(まめ)撒(ま)きで厄払(やくばら)い

では、節分の日の夜には何が現(あらわ)れるのでしょうか?

そう、「鬼(おに)」です!

節分の日の夜は、災厄(さいやく)の象徴(しょうちょう)である「鬼(おに)」を追(お)い払(はら)うため、「鬼は外(そと)!」と唱(とな)えながら炒(い)った大豆(だいず)を玄関(げんかん)やベランダから屋外(おくがい)へ投(な)げるのです。

そして、家族(かぞく)に幸福(こうふく)がもたらされるように、「福(ふく)は内(うち)!」と唱えながら大豆を家(いえ)の中(なか)にも撒(ま)き、投(な)げ終(お)わったら自分(じぶん)の歳(とし)と同(おな)じ数(かず)の大豆を食(た)べます。

なぜ大豆なのかと言(い)うと、古来から五穀(ごこく)には霊力(れいりょく)が宿(やど)っていて、撒いた場所(ばしょ)は穢(けが)れが清(きよ)められると信(しん)じられているからです。

「鬼」については、こちらの記事(きじ)で詳(くわ)しく紹介(しょうかい)しているのでぜひ読(よ)んでみてください。https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/what-does-it-mean-oni-by-damon-slayer-188

「柊(ひいらぎ)鰯(いわし)」で家(いえ)を守(まも)る

ちょっと怖(こわ)いですが、柊に鰯の頭(あたま)を刺(さ)した「柊鰯」には、鬼を追い払う効果(こうか)があるそうです。

柊には悪霊を寄(よ)せ付(つ)けない力(ちから)があり、またその葉(は)の棘(とげ)は、鬼の目(め)を刺してくれます。

また、鬼は鰯の臭(にお)いが苦手(にがて)だと言われています。

以上(いじょう)の理由(りゆう)から、玄関先(げんかんさき)で柊鰯を飾(かざ)るという習慣(しゅうかん)があります。しかし、最近(さいきん)は廃(すた)れつつあります。

「恵方巻(えほうまき)」を食(た)べて神様(かみさま)に願(ねが)い事(ごと)

「恵方巻」とは、節分の日に食べる特別(とくべつ)な巻(ま)き寿司(ずし)のことです。

「恵方(えほう)」とは、その年(とし)の福徳(ふくとく)を司(つかさど)る「歳徳神(としとくじん)」がいる方角(ほうがく)のことで、その方角に向(む)かって何かをすると縁起(えんぎ)が良(よ)いと考(かんが)えられています。

つまり、その年の恵方を向(む)いて食べるのが恵方巻ということです。

恵方巻を食べる時(とき)は、食べ終(お)わるまで喋(しゃべ)ってはいけないというルールがあります。

そして、黙(だま)って食べながら心(こころ)の中で神様に願い事をすると、それが叶(かな)えられると言われています。

また、今年(ことし)の恵方は「南南東(なんなんとう)」です。

発祥(はっしょう)については諸説(しょせつ)ありますが、その習慣は大阪(おおさか)から始(はじ)まったとされています。

恵方巻の作(つく)り方(かた)

では、最後(さいご)に恵方巻の作り方をご紹介します!

【必要(ひつよう)な食材(しょくざい)】

・お米(こめ)

・寿司酢(すしず)

・海苔(のり)

・好(す)きな具材(ぐざい)…刺身(さしみ)、いくら、納豆(なっとう)、焼(や)き肉(にく)、きゅうり、大葉(おおば)、アボカド、レタス、トマトなど

【必要な道具(どうぐ)】

・大(おお)きなボウル

・しゃもじ、へら

・扇(あお)ぐもの…うちわ、扇子(せんす)、下敷(したじ)きなど

・まな板(いた)

・巻(ま)き簾(す)…寿司を巻くための道具↓

酢飯(すめし)を作る

まず、ご飯(はん)を炊(た)きましょう。

炊けたらご飯を大きなボウルに移(うつ)し、お酢(す)を加(くわ)え、うちわなどを扇(あお)いで風(かぜ)を送(おく)りながら、しゃもじやへらで搔(か)き混(ま)ぜます。

途中(とちゅう)で何度(なんど)か味見(あじみ)をして、お酢の量(りょう)を調節(ちょうせつ)してください。

巻(ま)き簾(す)の上(うえ)に海苔(のり)を置(お)く

酢飯ができたら、まな板の上で巻き簾を広(ひろ)げ、海苔を置きます。

酢飯を敷(し)いてから具材(ぐざい)を乗(の)せる

海苔の上に酢飯を乗せて、薄(うす)く広げます。この時、海苔の上部(じょうぶ)は2cm(にせんちめーとる)ほど残(のこ)しておくのがポイントです。

巻き簾で寿司(すし)を巻く

具材が零(こぼ)れないように押(お)さえながら、ゆっくり巻いてください。

強(つよ)く握(にぎ)って固(かた)める

きちんと巻けたら、写真(しゃしん)のように強く握って固めてください。

巻き簾を広げても、崩(くず)れなくなったら完成(かんせい)です!

終(お)わりに

いかがでしたか?

今回は、中国から伝わった暦と、節分についてお話(はな)ししました。

今年の節分は2月3日ですが、時々(ときどき)2日(ふつか)や4日(よっか)になることもあるので、日本で暮(く)らし始めたら気(き)をつけましょう。恵方も、年によって変(か)わります。

また、日本の伝統的(でんとうてき)な行事(ぎょうじ)は古来(こらい)の暦に即(そく)したものが多(おお)いので、ぜひ参考(さんこう)にしてください。

皆(みな)さんが、いつか日本で節分を楽しむことができますように!

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