マスク大好(だいす)き日本人! ~なぜ日本人のマスク着用率(ちゃくようりつ)が高(たか)いのか~

日本人の生活(せいかつ):Life of Japanese

English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/we-love-mask-xd-the-reason-why-most-of-japanese-take-a-mask-452

はじめに

こんにちは、ミカです!

コロナ禍(か)が始(はじ)まって、もうすぐ2年(にねん)が経(た)ちますね。

早(はや)く収(おさ)まって欲(ほ)しいものですが、そんな中(なか)、不思議(ふしぎ)の国(くに)・ニッポンで新(あら)たな事実(じじつ)が発覚(はっかく)しました。

それは……日本人が、マスク大好き過(す)ぎるということ!!

政府(せいふ)に強制(きょうせい)されたわけでもないのに、9割(きゅうわり)近(ちか)くの国民(こくみん)が揃(そろ)いも揃(そろ)って毎日(まいにち)きちんと着用(ちゃくよう)しています。

私は特別(とくべつ)なことではないと思(おも)っていますが、海外(かいがい)の皆(みな)さんにとっては驚(おどろ)くべきことのようですね。

私も「どうしてだろう?」と思(おも)い、興味(きょうみ)が湧(わ)いたので調(しら)べてみました!

というわけで今回(こんかい)は、「なぜ日本人はマスクが大好きなのか?」という疑問(ぎもん)を解決(かいけつ)するための記事(きじ)にしたいと思います。

日本人とマスクの歴史(れきし)

明治(めいじ)時代(じだい):1868~1912年(ねん)

日本は1868(せんはっぴゃくろくじゅうはち)年から1912(せんきゅうひゃくじゅうに)年の明治時代の間(あいだ)、主(おも)に横浜(よこはま)や神戸(こうべ)などの港町(みなとまち)から大量(たいりょう)の西洋文化(せいようぶんか)が入(はい)って来(き)ました。

マスクも、そのうちの一(ひと)つだったのです。

日本人は、今(いま)も昔(むかし)も新しいものが大好き!! 欧米(おうべい)らしいものは流行(りゅうこう)の最先端(さいせんたん)だったので、マスクも「かっこいい」ものに見(み)えたのかもしれません。

大正(たいしょう)時代:1912~1920年

今からおよそ100(ひゃく)年前(まえ)、第一次世界大戦(だいいちじせかいたいせんちゅう)にパンデミックを起(お)こした「スペイン風邪(かぜ)」。これが、日本人にマスク着用を定着(ていちゃく)させた最初(さいしょ)のきっかけだと考(かんが)えられています。

スペイン風邪の収束(しゅうそく)後(ご)、欧米ではあっという間(ま)にその習慣(しゅうかん)は廃(すた)れたようですが、日本ではそのまま生(い)き残(のこ)ることになりました。

どうやらマスクはとても衛生的(えいせいてき)らしいと既(すで)に気(き)づいていたらしく、第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)中(ちゅう)も愛用(あいよう)されていた記録(きろく)が残っています。

昭和(しょうわ)時代:1920~1989年

敗戦(はいせん)後(ご)僅(わず)か19年(じゅうくねん)でアジア初(はつ)のオリンピックを開催(かいさい)し、経済的(けいざいてき)に絶好調(ぜっこうちょう)だった昭和中期(ちゅうき)。

しかし、その代償(だいしょう)として空気(くうき)や水(みず)が汚染(おせん)され、公害(こうがい)が社会(しゃかい)問題(もんだい)となっていました。

そんな時(とき)も、マスクは人々(ひとびと)の喉(のど)や肺(はい)を守(まも)るために大活躍(だいかつやく)していたのです。

そして、ほぼ同時期(どうじき)に日本人を悩(なや)ませ始(はじ)めたのが、「花粉症(かふんしょう)」です。

杉(すぎ)やブタクサなどが撒(ま)き散(ち)らす花粉(かふん)が原因(げんいん)で、目(め)が痒(かゆ)くなったり、鼻水(はなみず)が止(と)まらなくなったりするのです!

当然(とうぜん)、人々(ひとびと)は鼻(はな)と口(くち)を覆(おお)うためにマスクに助(たす)けを求(もと)めます。

毎年(まいとし)春(はる)と秋(あき)に花粉は飛(と)ぶので、皆さんも気(き)をつけてくださいね。

このようにして、マスクは日本人の生活(せいかつ)に浸透(しんとう)してきました。

元(もと)から、花粉症やインフルエンザの予防(よぼう)のため、もしくは他(ほか)の人(ひと)への感染(かんせん)を防(ふせ)ぐために当(あ)たり前(まえ)のように着(つ)けていたので、抵抗(ていこう)は全(まった)くなかったのです。

表情(ひょうじょう)は目元(めもと)で判断(はんだん)する日本人

皆さんは、写真(しゃしん)の女性(じょせい)たちがどんな表情(ひょうじょう)をしていると思いますか? 私は、微笑(ほほえ)んでいると思います。

どうしてわかったのでしょうか? なぜなら、日本人は相手(あいて)の目元を見(み)ただけで、どんな表情をしているかわかるからです。

逆(ぎゃく)に、欧米人(おうべいじん)は口元(くちもと)で相手の表情を推測(すいそく)するそうですね。

顔文字(かおもじ)で考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

日本語の顔文字⇒(^ー^)(TーT)(`・ー・´)(>ー<)

英語の顔文字⇒ : )     : D    : (    ; )     :-0

いかがですか?

日本語の方(ほう)は目、英語の方は口で感情(かんじょう)を表(あらわ)していますね。

口で相手の表情を判断(はんだん)したいのに、マスクで隠(かく)されてしまうのは確(たし)かに嫌(いや)かもしれません。

一方(いっぽう)で、欧米諸国(おうべいしょこく)の方々(かたがた)はサングラスを着けている顔(かお)に抵抗(ていこう)がないようですが、日本人は少(すこ)し怖(こわ)く感(かん)じます。ですから、サングラスはあまり日本人社会に溶(と)け込(こ)んでいないのです。

「みんながやっている」からマスクを着ける日本人

沈没(ちんぼつ)しかかっている船(ふね)の船長(せんちょう)が、乗客(じょうきゃく)に言(い)いました。

アメリカ人(じん)には、「海(うみ)に飛(と)び込(こ)めばあなたは英雄(えいゆう)です」。

イギリス人には、「飛び込めばあなたは紳士(しんし)です」。

ドイツ人には、「船が沈(しず)み始(はじ)めたら海に飛び込むのがルールです」。

イタリア人には、「飛び込めばあなたは女性にモテモテです」。

日本人には、「みんな飛び込んでいますよ」。

この鉄板(てっぱん)ジョークが、コロナ禍でこのように変化(へんか)しました。

アメリカ人には、「マスクを着ければあなたは英雄です」。

イギリス人には、「マスクを着ければあなたは紳士です」。

ドイツ人には、「マスクの着用がルールです」。

イタリア人には、「マスクを着ければあなたは女性にモテモテです」。

日本人には、「みんなマスクを着けていますよ」。

みんな着けているのに、なぜあなたは着けないのですか――そう、日本人の耳(みみ)には、大勢(おおぜい)の行動(こうどう)に従(したが)わない自分(じぶん)が責(せ)められているように聞(き)こえるのです。

日本人の国民性(こくみんせい)の一つとして、「集団(しゅうだん)主義(しゅぎ)」があります。個(こ)ではなく公(こう)を優先(ゆうせん)するべき、共同体(きょうどうたい)の風紀(ふうき)を乱(みだ)さないよう行動(こうどう)するべき、自分以外(いがい)が従っていることには従うべき、自分以外が我慢(がまん)していることは我慢するべき……

つまり、自分の意見(いけん)や欲求(よっきゅう)が共同体の安定(あんてい)に悪影響(あくえいきょう)を及(およ)ぼす場合(ばあい)はそれを抑(おさ)えるべきだ、と多(おお)くの日本人が無意識(むいしき)に思っているのです。

「お前(まえ)も、俺(おれ)たちと同(おな)じことをしろ」――このように、集団で行(おこな)っていることを個人(こじん)に強要(きょうよう)する傾向のことを、「同調(どうちょう)圧力(あつりょく)」と言います。

残念(ざんねん)ながら日本人社会には、「同調圧力」に従わない者(もの)を非難(ひなん)したがる特徴(とくちょう)があるので、注意(ちゅうい)してください。

もちろん、「感染(かんせん)したくないから」、「感染させたくないから」、「迷惑(めいわく)をかけたくないから」という理由(りゆう)もあります。

しかし、やはり「集団の行動に反(はん)していることで批判(ひはん)されたくないから」、「責任(せきにん)を問(と)われたくないから」という強迫(きょうはく)観念(かんねん)があることも否(いな)めません。

終(お)わりに

いかがでしたか?

今回は、マスクが日本人社会に浸透していった経緯(けいい)や日本人の表情の読(よ)み取(と)り方(かた)、そして集団主義という観点(かんてん)から日本人がマスク大好きな理由を解明(かいめい)してみました。

「集団主義は怖いな」と思われたかもしれませんが、そのお陰(かげ)で感染拡大(かくだい)をある程度(ていど)防(ふせ)げたのも事実ですから、悪(わる)いことばかりではないのかもしれませんね。

とにかく早くコロナ禍が収束して、マスクの「同調圧力」もなくなり、日本でも素顔(すがお)で笑(わら)いながら過(す)ごせる日(ひ)が来(き)ますように。

そして、皆さんとマスクなしでハグができますように!

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