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世界一(せかいいち)の温泉大国(たいこく)・ニッポン
こんにちは、ミカです!
皆(みな)さんは、日本の「温泉(おんせん)」に入(はい)ったことはありますか? また、入ってみたいと思(おも)いますか?
温泉とは、地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の熱(ねつ)で温(あたた)められた鉱水(こうすい)のことです。
日本には1000年(せんねん)以上(いじょう)前(まえ)から温泉に浸(つ)かる習慣(しゅうかん)があり、2021(にせんにじゅういち)年(ねん)のデータによると宿泊(しゅくはく)施設(しせつ)のある温泉地(おんせんち)は2971(にせん/きゅうひゃく/ななじゅう/いっ)箇所(かしょ)、源泉(げんせん)の数(かず)は2万(にまん)7969(ななせん/きゅうひゃく/ろくじゅう/きゅう)箇所あるそうです。
つまり、温泉地と源泉の数が世界一ということです!
そして温泉には、リラックス効果(こうか)はもちろんのこと、様々(さまざま)な怪我(けが)や病気(びょうき)を癒(いや)す力(ちから)もあるので、ぜひ試(ため)して欲(ほ)しいと思(おも)います。
しかしながら、日本の温泉文化(ぶんか)はかなり独特(どくとく)で、戸惑(とまど)う外国(がいこく)の方(かた)が多(おお)いとのこと…。
なので、日本へ行(い)く前(まえ)に、この記事(きじ)を読(よ)んで予習(よしゅう)しておきましょう!
温泉施設(しせつ)の種類(しゅるい)
温泉地(おんせんち)の温泉施設
神奈川県(かながわけん)の箱根(はこね)、群馬県(ぐんまけん)の草津(くさつ)、兵庫県(ひょうごけん)の有馬(ありま)、岐阜県(ぎふけん)の下呂(げろ)、大分県(おおいたけん)の別府(べっぷ)など、日本各地(かくち)にたくさんの温泉地があり、そういった場所(ばしょ)にはたくさんの温泉施設があります。
また、有名(ゆうめい)な温泉地でない場所でも温泉は湧(わ)きますので、東京(とうきょう)の中心(ちゅうしん)にもたくさんの温泉施設があります。
更(さら)に、温泉地の源泉(げんせん)を毎日(まいにち)タンクローリーで運(はこ)んでいる都会(とかい)の大型(おおがた)温泉施設もあるんです!
温泉旅館(りょかん)
また、温泉地には「温泉旅館」という宿泊施設もあります。温泉旅館へ泊(と)まりに行く旅行(りょこう)のことは、「温泉旅行」と言います。写真(しゃしん)のように、それぞれの部屋(へや)に露天(ろてん)風呂(ぶろ)があるところが人気(にんき)です。
温泉旅館は、料理(りょうり)をそれぞれの部屋まで運(はこ)んでくれるので、プライベートな時間(じかん)をたっぷり満喫(まんきつ)できます。
また、卓球(たっきゅう)場(じょう)やカラオケなどの娯楽(ごらく)施設を使(つか)うこともできます。
「銭湯(せんとう)」は温泉じゃない!
ところで、日本には「銭湯」という公衆(こうしゅう)浴場(よくじょう)があるのですが、これは温泉ではなく沸(わ)かした水道水(すいどうすい)でお風呂(ふろ)を作(つく)っているので温泉ではありません。
温泉のスタイル
室内(しつない)の温泉
まず、大浴場(だいよくじょう)に入ると室内の温泉があります。普通(ふつう)のお湯(ゆ)だけではなく、泡(あわ)風呂(ぶろ)や電気(でんき)風呂(ぶろ)という、血行(けっこう)促進(そくしん)のための特殊(とくしゅ)なものもあります。
サウナが好(す)きな方は、サウナもある温泉施設に行きましょう!
露天(ろてん)風呂(ぶろ)
露天風呂とは、屋外(おくがい)にある温泉のことです。
空(そら)しか見(み)えない場所もあれば、外(そと)の景色(けしき)が眺(なが)められる場所もあります。
このように、山(やま)を臨(のぞ)む露天風呂や、海(うみ)が見える露天風呂、
四季(しき)折々(おりおり)の景色が味(あじ)わえる露天風呂もあります。
足湯(あしゆ)
足湯とは、文字(もじ)通(どお)り足(あし)だけで浸かる温泉のことです。温泉地や温泉施設、温泉旅館などにあるのが一般的(いっぱんてき)ですが、九州(きゅうしゅう)には足湯のある空港(くうこう)が3つ(みっつ)もあります!
鹿児島県(かごしまけん)の鹿児島空港、大分県(おおいたけん)の大分空港、福岡県(ふくおかけん)の北(きた)九州空港に訪(おとず)れた際(さい)は、ぜひお試(ため)しください。
温泉のマナー
入浴(にゅうよく)前(まえ)
入浴施設は、トイレと同(おな)じように男女(だんじょ)で分(わ)かれています。
男性用(だんせいよう)の浴場の入(い)り口(ぐち)には、「男(おとこ)」「男湯(おとこゆ)」「殿方(とのがた)」などと書(か)かれてあります。
女性用(じょせいよう)の方(ほう)には、「女(おんな)」「女湯(おんなゆ)」「婦人(ふじん)」などと書いてあります。
脱衣所(だついじょ)は、ロッカーの場合と籠(かご)の場合があります。
脱(ぬ)いだ衣服(いふく)は、きれいに畳(たた)んで籠に入(い)れましょう。
また、日本の温泉は裸(はだか)で入(はい)るものなので、水着(みずぎ)は着(き)ないでください。
そして、脱衣所や浴場では決(けっ)して写真(しゃしん)を撮(と)ってはいけません!!
浴場に入(はい)ったら、温泉に浸かる前に必(かなら)ず髪(かみ)と体(からだ)を洗(あら)ってください。
洗い終(お)わったら、椅子(いす)と桶(おけ)はシャワーできれいにしてから元(もと)の位置(いち)に戻(もど)します。くれぐれも、自分(じぶん)の髪の毛(け)などが残(のこ)らないようにしましょう。
入浴中(ちゅう)
まず、温泉に入(はい)る前に桶(おけ)でお湯を自分の体に掛(か)けてください。これは「掛け湯」という、汗(あせ)を流(なが)すための作法(さほう)です。
このような桶が置(お)いてあるので、探(さが)してみましょう。
掛け湯で使(つか)った桶は、元の位置に戻してください。
次(つぎ)に、湯舟にタオルを入(い)れないようにしましょう。
髪の長(なが)い方は、お湯に浸からないように髪をまとめてください。
温泉は静(しず)かに過(す)ごす場所なので、大声(おおごえ)で話(はな)さないようにしましょう。
そして、温泉はプールではありませんので、飛(と)び込(こ)んだり泳(およ)いだりしないでください。
走(はし)るのも他(ほか)の人(ひと)に迷惑(めいわく)ですし、転(ころ)びやすいので非常(ひじょう)に危険(きけん)です。
浴場で洗濯(せんたく)したり、湯舟で頭(あたま)や体を洗うのもご法度(はっと)です。
他の人が入(はい)れなくなってしまうので、湯舟を独占(どくせん)するのも良(よ)くありません。
脱衣所に戻る時は、タオルで体をよく拭(ふ)いてください。
体を拭かないまま脱衣所に入(はい)ると、床(ゆか)が濡(ぬ)れてしまうからです。
入浴後(ご)
入浴後、特(とく)に女性はドライヤーを使うと思いますが、洗面台(せんめんだい)や椅子に落(お)ちた髪の毛は必ず拾(ひろ)ってゴミ箱(ばこ)に捨(す)てましょう!
あなたがドライヤーを使う時にその場所が髪の毛だらけだったら、嫌(いや)ですよね。なので、次の人が不快(ふかい)にならないように、乾(かわ)かし終(お)わったらきれいにしてください。
その他(た):入浴前にした方(ほう)がいいこと、してはいけないこと
まず、お酒(さけ)を飲(の)んだら温泉には入(はい)らないでください!
体が温(あたた)まると酔(よ)いが進(すす)み、また心臓(しんぞう)にも負担(ふたん)をかけてしまうからです。
怪我(けが)もしやすくなるので、とても危(あぶ)ないです。お酒は入浴後に飲みましょう。
また、入浴前に甘(あま)いものを食(た)べて血糖値(けっとうち)を上(あ)げておくと、お風呂(ふろ)上(あが)りの立(た)ち眩(くら)みを予防(よぼう)することができます。
温泉旅館の部屋のテーブルに「温泉饅頭(まんじゅう)」というお菓子(かし)が置(お)いてあるのは、そのためです。素敵(すてき)な気遣(きづか)いですね。
また、温泉饅頭と一緒(いっしょ)に緑茶(りょくちゃ)を飲むと、美肌(びはだ)効果が期待(きたい)できます。
入浴前に摂取(せっしゅ)すると、緑茶に含(ふく)まれる「カテキン」という栄養素(えいようそ)の吸収率(きゅうしゅうりつ)が高(たか)まるからです。
⑤タトゥーについて
ところで、あなたはタトゥーをしていますか?
残念(ざんねん)ながら、タトゥーをしていると入浴できない温泉施設がいくつかあります。
なぜかと言(い)うと、日本では「タトゥーをしている人は反社会的(はんしゃかいてき)勢力(せいりょく)に所属(しょぞく)している」というイメージが強(つよ)いからです。
しかし、最近(さいきん)はタトゥーをしていても入(はい)れるところもあるので、事前(じぜん)に調(しら)べておくと良(よ)いでしょう。
終(お)わりに
いかがでしたか?
日本の温泉はルールが多くて厳(きび)しいな、と思(おも)われたでしょうか。
確(たし)かに、決(き)まり事(ごと)が多いと面倒(めんどう)ですよね。ですが、温泉に浸かるのは日本ならではの貴重(きちょう)な体験(たいけん)なので、興味(きょうみ)があったらぜひ試(ため)してみて欲(ほ)しいと思います。
温泉施設(しせつ)、特(とく)に温泉旅館(りょかん)は「癒(いや)しのための場所」です。また、たくさんの「おもてなし」を感(かん)じることができる、とても日本らしいところでもあります。
きっと、母国(ぼこく)で自慢(じまん)できるような、素敵な思(おも)い出(で)になりますよ!
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