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はじめに
こんにちは、ミカです!
先日(せんじつ)も「敬語」についてご説明(せつめい)しましたが、やっぱり練習(れんしゅう)しないとわからないですよね!
というわけで、いくつか敬語のクイズを作(つく)ってみました(^▽^)♪
自信(じしん)がある方(かた)もない方も、ぜひやってみてください!
クイズ
「来(く)る」
まず考(かんが)えるべきことは、「主語(しゅご)と話(はな)し手(て)が誰(だれ)であるか」です。
この文(ぶん)の主語は「先生(せんせい)」ですね。そして、話し手は「母親(ははおや)」です。
「敬意」の矢印(やじるし)が話し手である母親から主語である先生へ向(む)けられていますから、母親にとっては「先生」の方が上(うえ)の立場(たちば)です。
ですから、正解(せいかい)は【尊敬語】の「③いらっしゃいました」になります。
「行(い)く」
この文の主語も、「先生」ですね。
しかし、話し手も同じく「先生」です。
そして、敬意の矢印が母親に向いていますから、先生にとっては母親の方が立場が上になります。
よって、立場が下(した)である自分(じぶん)が主語ですから、正解は「③伺いました」です。
ちなみに、「来(こ)られました」は「いらっしゃいました」と同(おな)じく、「来る」の尊敬語です。
「知(し)っている」
ここでも、「主語と話し手が誰なのか」を考えます。この場合(ばあい)は主語がBくんのお母(かあ)さん、話し手が先生ですね。
先生は、生徒の母親のことは「お母様」、お父(とう)さんのことは「お父様(とうさま)」と呼(よ)びます。
そして、敬意の矢印が先生【話し手】からBくんのお母さん【主語】に向いていますから、お母さん【主語】が上の立場、先生【話し手】が下の立場です。
よって、尊敬語(そんけいご)である「①ご存(ぞん)じですか」が正解です。
反対(はんたい)に、Bくんの母親が先生に対(たい)して話(はな)す時(とき)はどうでしょうか。
今度(こんど)は、敬意の矢印がBくんの母親から先生に向いていて、主語がBくんの母親なので、正解は「②存じ上(あ)げています」です。
「食(た)べる」
次(つぎ)は、執事とお嬢様の登場(とうじょう)です。
「お嬢様」とは、大企業(だいきぎょう)の社長(しゃちょう)の娘(むすめ)や政治的(せいじてき)権力者(けんりょくしゃ)の娘のことです。
当然(とうぜん)、お嬢様の方が執事より立場は上です。そして主語もお嬢様ですから、正解は「②召し上がっています」です。
そして、お嬢様の方が立場が下になり、主語もお嬢様の場合は、
「③頂いています」を選びましょう。
「見(み)る」
続いて、「先輩(せんぱい)」と「後輩(こうはい)」が現(あらわ)れました。
先輩と後輩(こうはい)ですから、先輩の方が立場が上ですね。そして、主語も先輩です。
ですから、尊敬語を選べば正解になりますね。
「ご覧になる」は、「見る」の尊敬語です。
また、「見てくださっている」は「見てくれている」の尊敬語になりますので、②も正解になります。
では、逆(ぎゃく)に先輩の立場になって考えてみましょう。
先輩は、後輩の作品に敬意の矢印を向けています。
ですから、③の「拝見しています」にしても構(かま)いませんが、もちろん②の「見ています」も正解です。
ちなみに、「お目(め)にかかる」は「会う」の謙譲語です。
「聞(き)く」「音楽を聴(き)く」
この場合、当然主語も話し手も音楽を聴いているこの男性(だんせい)ですが、よく見てみてください。
このイラストに、敬意の矢印はありますか? ありませんね。
敬意の矢印がないということは、「敬意を払(はら)う対象(たいしょう)がいない」ということですから、正解は尊敬語でも謙譲語でもありません。
しかし、この男性は聞き手に敬意を払っていますから、正解は丁寧語である「①聞いています」でした!
「わかる」「理解(りかい)する」
こちらは、会社(かいしゃ)説明会(せつめいかい)の場面(ばめん)です。
就職(しゅうしょく)活動(かつどう)をしている大学生(だいがくせい)に対(たい)して、「わかりましたか?」と女性(じょせい)が尋(たず)ねています。
まず、主語は大学生の方、話し手は女性の方ですね。そして、敬意の矢印は大学生に向いていますから、大学生の方が立場が上になります。
従(したが)って、正解は「②おわかりになりましたか」と「④ご理解いただけましたか」になります。
そして、大学生の方が返事(へんじ)をする場合は、敬意の矢印が女性の方に向いていますから、大学生の方が立場が下になります。
さて、どちらが正解でしょうか?
正解は、謙譲語である③と④になります。
「読(よ)む」
次(つぎ)は、上司と部下(ぶか)です。もちろん、上司の方が立場が上ですよね。
そして、主語も上司ですから、正解は「①読んでくださっています」です。
「読んでくださっている」は、「読んでくれている」の尊敬語です。
逆に、上司の立場から考えてみましょう。
上司は、部下が書いた記事に敬意を払っています。
ですから、正解は丁寧語である「②読んでいます」でも構いませんし、謙譲語である「④拝読しています」でもOKです。
「帰(かえ)る」
最後(さいご)に、「帰る」の場合です。
さて、どれが正解でしょうか?
正解は、尊敬語である「②帰られます」と「③お帰りになります」でした!
なぜなら、敬意の矢印が向いている先生の方が立場が上で、その先生が主語だからです。
「~られます」と「お~になります」は両方(りょうほう)とも尊敬語の表現(ひょうげん)なので注意(ちゅうい)しましょう!
終(お)わりに
いかがでしたか?
やはり、敬語の問題は難(むずか)しいでしょうか?
まずは、最(もっと)も間違(まちが)えやすい「尊敬語」と「謙譲語」の違(ちが)いをきちんと理解して、使(つか)い分(わ)けられるようにしましょう。
「立場が上の人が主語なら尊敬語」、「立場が下の人が主語なら謙譲語」です。
また、「敬意の対象(たいしょう)が聞き手(て)や読み手の場合は丁寧語」になります。
このポイントを理解してから、それぞれの動詞(どうし)の尊敬語・謙譲語・丁寧語を覚(おぼ)えるといいと思(おも)いますよ!
かなり難しいところだと思いますが、これができるようになったら間違いなく日本の企業(きぎょう)で働(はたら)くことができるようになるでしょう!!
そうでなくても、マスターすれば日本人からも尊敬(そんけい)されますので、ぜひ頑張(がんば)ってみてください♪
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