「話(はな)し言葉(ことば)」と「書(か)き言葉」 ~なぜ「書き言葉」で「話す」の?~

日本人のコミュニケーション:Japanese communication

English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/speaking-words-and-writing-words-why-do-we-have-to-speak-writing-words-2141

はじめに

こんにちは、ミカです!

突然(とつぜん)ですが、日本語を勉強(べんきょう)している皆(みな)さん! 「話し言葉」と「書き言葉」の違(ちが)いはわかりますか!?

「もちろん、わかります!!」……と答(こた)えて欲(ほ)しいところなのですが、現実(げんじつ)はそうもいかないでしょう。きっと、ほとんどの人が「いいえ、全然(ぜんぜん)わかりません」と思(おも)ったのではないでしょうか?

実(じつ)は、日本人である私ですら、日本語教師(きょうし)の資格(しかく)を取(と)るまでは全(まった)く意識(いしき)したことがなかったぐらいなのですから!!

なので、きっと一般(いっぱん)の日本人もほとんど知(し)らないと思います(^▽^;)

しかし、「話し言葉」と「書き言葉」の使(つか)い分(わ)けは非常(ひじょう)に大切(たいせつ)ですから、この記事(きじ)を読(よ)んでしっかり学(まな)んでください!!

「話し言葉」とは?

定義(ていぎ)

まず「話し言葉」とは、家族(かぞく)や友人(ゆうじん)・恋人(こいびと)など、親(した)しい関係(かんけい)の人と話す時(とき)に使(つか)う言葉です。

つまり、カジュアルな表現(ひょうげん)ということですね。

日本人には、自分(じぶん)と誰(だれ)かとの心理的(しんりてき)な距離(きょり)を言葉で表(あらわ)そうとする傾向(けいこう)があります。要(よう)するに、家族や友人・恋人などとは自分との心理的な距離が近(ちか)いので、「話し言葉」を使おうとするのです。

ですから、初対面(しょたいめん)の人やあまり親(した)しくない人に「話し言葉」を使うことはできません! 気をつけましょう。

例(れい)1

例(たと)えばこの2つでしたら、どちらが話し言葉だと思(おも)いますか?

正解(せいかい)は、1(ひと)つ目(め)の「これは、日本の服です。」でした!

「これ」は話し言葉「こちら」は書き言葉です。意味(いみ)は全(まった)く同(おな)じですが、使(つか)い方(かた)が違(ちが)います。

この2(ふた)つの違いをよく考(かんが)えてみましょう。2つ目は、お客様(きゃくさま)に対(たい)して話(はな)している場面(ばめん)ですよね?

お客様に対しては丁寧な表現を使う必要(ひつよう)がありますから、当然(とうぜん)書き言葉にしなければいけません。

例2

では、もう1つ出題(しゅつだい)しましょう。

この2つの会話(かいわ)ですが、どちらが書き言葉の会話だと思いますか?

正解は、2つ目の会話の方(ほう)でした!

尋(たず)ねる方も答(こた)える方も、知(し)らない人(ひと)同士(どうし)だったら書き言葉で話すのが理想的(りそうてき)ですね。

「書き言葉」とは?

定義

「書き言葉」とは、作文(さくぶん)や論文(ろんぶん)・親(した)しくない人や目上(めうえ)の人などへの手紙(てがみ)を書く時に使う言葉です。

つまり、フォーマルな表現(ひょうげん)ということですね。

しかし、ここで誤解(ごかい)して欲(ほ)しくない重要(じゅうよう)なポイントがあります。

「書き言葉」は、話す時にも使うということです!!

まぁ、既(すで)にクイズで出題(しゅつだい)してしまいましたけどね(^▽^)

さて、今度(こんど)はより詳(くわ)しく説明(せつめい)していきましょう。

上司(じょうし)や先輩(せんぱい)と話す時(とき)

「書き言葉」はフォーマルな表現ですから、いわば敬語(けいご)の仲間(なかま)ということになります。

ですから敬語と同(おな)じように、上司や先輩といった目上の人と話す時は「書き言葉」を使わなければならないのです!!

間違(まちが)えて「話し言葉」を使ってしまうと非常に失礼(しつれい)になってしまうので、用心(ようじん)してください。

「書き言葉」は書く時しか使わないというのはとんでもない誤解なので、「書き」という表現に惑(まど)わされないでくださいね。

面接(めんせつ)をする時

日本でアルバイトや就職(しゅうしょく)の面接をする時も、もちろん同様(どうよう)です。

ここで「話し言葉」を使ってしまうのは論外(ろんがい)なので、十分(じゅうぶん)注意(ちゅうい)してください!!

また、日本の滞在(たいざい)ビザを発行(はっこう)してもらう時(とき)、日本国(にほんこく)大使館(たいしかん)にいる外交官(がいこうかん)に対して話し言葉を使ってしまうとビザを発行してもらえないという話(はなし)を聞(き)いたことがありますから、まずは書き言葉からマスターしましょうね!!

顧客(こきゃく)と話す時

仕事(しごと)によっては、もちろん顧客と直接(ちょくせつ)お話(はな)しする場合(ばあい)もあると思います。

顧客に対(たい)しても敬語を使いますから、もちろん「話し言葉」ではなく「書き言葉」を使いましょう!!

うっかり「話し言葉」を使ってしまうと、クレームが来(き)てしまう恐(おそ)れがありますよ!

先生(せんせい)と話(はな)す時

上司(じょうし)や先輩(せんぱい)だけではなく、もちろん先生も目上の人です。

ですから、先生にも敬語と「書き言葉」を使ってください!!

日本語教師として働(はたら)いていると、なぜか「話し言葉」で先生に話す生徒さんがとても多いということに気づいたのですが、皆(みな)さん、やめてください。怒(おこ)られますよ。笑

スピーチをする時

「書き言葉」は、大勢(おおぜい)の人を相手(あいて)に話す時にも使います。

ですから、スピーチをしたり、選挙(せんきょ)カーで演説(えんぜつ)したりする時も「書き言葉」を使います。

また、ニュースキャスターアナウンサーも必(かなら)ず「書き言葉」を使っています。なぜなら、大勢の視聴者(しちょうしゃ)に対して話しているからです。

これらの共通点(きょうつうてん)は、原稿(げんこう)を読(よ)みながら、もしくは読んでから話しているというところです。

つまり、予(あらかじ)め書いておいたものを読み上(あ)げているわけですから、「書き言葉」を「話して」いたとしても全(まった)く違和感(いわかん)はないですよね。

初対面(しょたいめん)の人と話すとき

先(さき)ほども話しましたが、知(し)らない人や初対面の人にいきなり「話し言葉」を使ってしまうと、あなたに対する印象(いんしょう)がかなり悪(わる)くなってしまいます。

逆(ぎゃく)に、「書き言葉」で丁寧(ていねい)に自己(じこ)紹介(しょうかい)をすると、とても印象が良(よ)くなるでしょう。

ですので、日本の学校(がっこう)に入学(にゅうがく)・転入(てんにゅう)したり、日本の会社(かいしゃ)に入社(にゅうしゃ)したりすることになったら、必ず敬語と「書き言葉」で自己紹介を行(おこな)ってください。

終(お)わりに

いかがでしたか?

「話し言葉」と「書き言葉」は、日本語の教科書(きょうかしょ)に必(かなら)ず出(で)てくる重要(じゅうよう)なものです。

そして、「書き言葉」は社会人(しゃかいじん)としての必須(ひっす)スキルでもあります。

ですから私は、皆さんにはぜひ「敬語」と「書き言葉」を優先(ゆうせん)して身(み)に着(つ)けて欲(ほ)しいと考(かんが)えています。

なぜかというと、「話し言葉」だけを先(さき)に身に着けて先生(せんせい)や上司(じょうし)、先輩(せんぱい)、初対面(しょたいめん)の人と話してしまうと、「態度(たいど)が悪(わる)い」「馴(な)れ馴れしい」「子供(こども)っぽい」とどうしても思(おも)われてしまうからです。

正直(しょうじき)、悪気(わるぎ)はないとわかってはいても、生徒(せいと)から「話し言葉」で話されると、ちょっとイラッとしてしまいます(^v^;)

でも、なぜか「話し言葉」を先に習得(しゅうとく)してしまう生徒さんが多(おお)いのはなぜなのでしょうか? 漫画(まんが)やアニメの影響(えいきょう)でしょうか?

とにかく、「先生」は「友達(ともだち)ではありません」から、ぜひ「敬語」と「書き言葉」を使ってくださいね!

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