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遅(おく)れたら謝(あやま)る日本の鉄道(てつどう)
こんにちは、ミカです! お久(ひさ)しぶりです(^▽^;)
突然(とつぜん)ですが、「日本人は時間(じかん)に厳(きび)し過(す)ぎる!!」と思(おも)ったことはありますか?
例(たと)えば、日本の鉄道(てつどう)は分(ふん)単位(たんい)で発車(はっしゃ)時刻(じこく)を厳守(げんしゅ)していることで有名(ゆうめい)ですね。たった数分(すうふん)遅(おく)れただけで車内(しゃない)に謝罪(しゃざい)のアナウンスが流(なが)れる、というのはもはや日常(にちじょう)茶飯事(さはんじ)です。
数分どころか、20秒(にじゅうびょう)遅れただけで謝(あやま)ったというニュースが話題(わだい)になったこともありました!
では、なぜ日本人は時間に厳しいのでしょうか? どうして、遅刻したら謝(あやま)らなければならないのでしょうか?
日本人にとっての「遅刻」とは?
日本人を待(ま)たせてしまったら?
「やばい! 寝坊(ねぼう)した!!」
……このような経験(けいけん)は、誰(だれ)にでもあると思います。
寝坊したら、あなたはどうしますか? 急(いそ)ぎますか、急ぎませんか?
また、あなたが寝坊した相手(あいて)を待(ま)つ立場(たちば)だったら、相手を許(ゆる)しますか? 許しませんか?
もちろん、答(こた)えは国民性(こくみんせい)や個人(こじん)の考(かんが)え方(かた)、状況(じょうきょう)や人間(にんげん)関係(かんけい)によって異(こと)なるでしょう。ですから、絶対的(ぜったいてき)な正解(せいかい)はありません。
でも、もし相手が最近(さいきん)知(し)り合(あ)ったばかりの日本人だったら……?
友人(ゆうじん)だとしても、たった一度(いちど)の遅刻で信用(しんよう)を失(うしな)ってしまうかもしれません!!
また、長(なが)い時間相手を待たせるのも良(よ)くありません。私なら、何(なん)の連絡(れんらく)もなく15分(じゅうごふん)以上(いじょう)待たされたら嫌気(いやけ)が差(さ)します。
例(たと)え仲(なか)が良(い)い相手でも、遅刻はしない方(ほう)がいいです。遅れてしまう場合(ばあい)は、まず謝罪の連絡(れんらく)をして、できるだけ急ぎましょう。
日本人が遅刻に厳しい理由(りゆう)
では、なぜ日本人は遅刻に厳しいのでしょうか?
それは、日本人にとって「遅刻」とは相手の時間を奪(うば)う「罪(つみ)深(ぶか)い行為(こうい)」だからです!
商談(しょうだん)や会議(かいぎ)などで遅刻してしまったら「失礼(しつれい)な人だ」と思われてしまい、あなたへの評価(ひょうか)は大幅(おおはば)に下(さ)がってしまいます。
……さて、あなたはこの考え方について、どう思いますか?
遅刻なんて大(たい)した問題(もんだい)じゃないだろう、例え遅刻してしまっても挽回(ばんかい)すれば良(い)いはずだ……など、疑問(ぎもん)や反論(はんろん)の余地(よち)があるのではないでしょうか。
しかし、残念(ざんねん)ながら1回の遅刻で失うものはとても大(おお)きく、挽回するには多大(ただい)な努力(どりょく)が必要(ひつよう)になってしまうのです。
いつから時間に厳しくなったのか?
時間に寛容(かんよう)だった江戸(えど)時代(じだい)
ところで、いつから日本人は時間に厳しくなったのでしょうか?
意外(いがい)にもそれは明治(めいじ)時代(じだい)からで、江戸時代までの日本人は真逆(まぎゃく)だったようです。つまり、開国(かいこく)するまでは時間に寛容だったということですね。
なぜなら、江戸時代までは、2時間毎(ごと)に鐘(かね)を撞(つ)いて町(まち)の人々(ひとびと)に時間を知(し)らせていたからです!
要(よう)するに秒(びょう)や分(ふん)という概念(がいねん)がなかったも同然(どうぜん)だったわけですから、時間にルーズだったのは当(あ)たり前(まえ)ですね。
ですから、幕末(ばくまつ)の日本にいた西洋人(せいようじん)たちは、「日本人は時間感覚(かんかく)がいい加減(かげん)で困(こま)っている」という記録(きろく)をたくさん残(のこ)しています。
時間に厳しくなった明治(めいじ)時代
しかし、開国によって急激(きゅうげき)に近代化(きんだいか)が進(すす)むと、それに伴(ともな)って日本人の時間感覚はあっという間(ま)に逆転(ぎゃくてん)してしまいました。
最(もっと)も大きな影響(えいきょう)を与(あた)えたのは、鉄道の運行(うんこう)です。なぜなら、鉄道が時間通(どお)りに動(うご)かなければ、社会(しゃかい)全体(ぜんたい)の流(なが)れが滞(とどこお)ってしまうからです。
言(い)うまでもありませんが、物資(ぶっし)の運搬(うんぱん)にも遅れが生(しょう)じてしまったら、貿易(ぼうえき)もスムーズにできなくなってしまいますからね。
日本人には、大きなきっかけによって社会の価値観(かちかん)が変(か)わると、それに素早(すばや)く順応(じゅんのう)するという特徴(とくちょう)があります。もともと真面目(まじめ)な性格(せいかく)ですから、懸命(けんめい)に努力し過(す)ぎてしまったのかもしれません。
「遅刻」はダメなのに「延長(えんちょう)」はいいの?
会議(かいぎ)が長引(ながび)く日本人
さて、ここで不思議(ふしぎ)に思うのは、「なぜ遅刻はダメなのに延長は許されるのか」ということです。
例えば日本の会社(かいしゃ)での会議の場合、「開始(かいし)時間は守(まも)るべき」と考えられている一方(いっぽう)で、「終了(しゅうりょう)時間は遅れても良(い)い」と認識(にんしき)されているのはなぜなのでしょうか?
これは冷静(れいせい)に考えると大いに矛盾(むじゅん)していますが、私も含(ふく)め、実(じつ)は多(おお)くの日本人が指摘(してき)されて初(はじ)めて気(き)づく論点(ろんてん)なのです。恥(は)ずかしながら、至極(しごく)当然(とうぜん)のことだと思ってしまっていたということですね。
「時間」をかければかけるほど良(い)い?
その答(こた)えは、勉強(べんきょう)にしても仕事(しごと)にしても、「時間をかければかけるほど良い」と思っている日本人が多いからではないでしょうか?
例えば、「3徹(さんてつ)した」などと言(い)って徹夜(てつや)した日数(にっすう)を努力の証(あかし)として自慢(じまん)げに語(かた)る人がいますが、それは日本人しかしないのではありませんか?
皆(みな)さんにとっては、徹夜してまで勉強や仕事をするなんて、あまりにも非効率的(ひこうりつてき)で愚(おろ)かなことでしょう(私もそう思います)。
しかし、日本人はなぜか「徹夜すればするほど良い」「残業(ざんぎょう)すればするほど素晴(すば)らしい」と思いがちな傾向(けいこう)にあります。
しかし、今(いま)や「残業すればするほど良い」という考え方は時代遅れになりつつあります。
もしあなたが日本の会社で勤(つと)めることになって、給料(きゅうりょう)の出(で)ない残業をさせられたら、それは違法(いほう)なので直(ただ)ちに退職(たいしょく)してください!!
また、求人(きゅうじん)情報(じょうほう)の給料の欄(らん)に「見込(みこ)み残業代(だい)を含む」と書(か)いてあったら、その会社に応募(おうぼ)するのは止(や)めた方が良(い)いです。
「アットホームな職場(しょくば)です!」という宣伝(せんでん)文句(もんく)にも騙(だま)されないでくださいね!
終(お)わりに
いかがでしたか?
日本で暮(く)らし始(はじ)めたり、趣味(しゅみ)や仕事で日本人と関(かか)わるようになったりしたら、やはり「遅刻」には注意(ちゅうい)した方が良(よ)さそうだと思って頂(いただ)けたでしょうか。
しかし、全(すべ)ての日本人が時間に厳しいわけではありません。その人の性格や人間関係によっても違(ちが)いますし、土地柄(とちがら)によっても異なります。例えば、沖縄(おきなわ)では例外的(れいがいてき)に「飲(の)み会(かい)などの集(あつ)まりには遅刻するのが当たり前」と思われています。
また、電車(でんしゃ)の遅延(ちえん)が遅刻の原因(げんいん)だったら、大抵(たいてい)の人は許してくれるでしょう。
その場合は、駅員(えきいん)さんから「遅延(ちえん)証明書(しょうめいしょ)」をもらって、学校(がっこう)や会社に提出(ていしゅつ)してくださいね。
とにかく、日本人との待(ま)ち合(あ)わせや集合(しゅうごう)には「10分前(じゅっぷんまえ)の到着(とうちゃく)」が鉄則(てっそく)です。
無理(むり)難題(なんだい)かもしれませんが、日本人との良好(りょうこう)な人間関係の構築(こうちく)のために、ぜひ頑張(がんば)ってくださいね!
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