覗(のぞ)いてみよう!日本の学校(がっこう)生活(せいかつ)

日本の学校(がっこう)生活: Japanese School Life

English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/lets-look-into-japanese-school-life-in-english-746

はじめに

こんにちは、ミカです!

4月(しがつ)になりましたが、皆(みな)さん調子(ちょうし)はいかがでしょうか?

さて、日本では、今月(こんげつ)から新(あたら)しい年度(ねんど)が始(はじ)まりました。

1日(ついたち)にはそれぞれの会社(かいしゃ)で入社式(にゅうしゃしき)があり、今週(こんしゅう)は全国(ぜんこく)各地(かくち)の小学校(しょうがっこう)・中学校(ちゅうがっこう)・高校(こうこう)・大学(だいがく)で入学式(にゅうがくしき)が行(おこな)われることでしょう。

ところで、皆さんは日本の学生(がくせい)がどんな学校生活を送(おく)っているのかご存知(ぞんじ)でしょうか?

きっと、皆さんの国(くに)とは違(ちが)っているところがたくさんあって、面白(おもしろ)いと思(おも)います。

また、日本の学園(がくえん)漫画(まんが)を読(よ)む時(とき)にもとても役立(やくだ)ちますので、ぜひ目(め)を通(とお)してみてください!

日本の教育(きょういく)制度(せいど)

日本の子供(こども)たちは、6歳(ろくさい)になる年の4月に住(す)んでいる地域(ちいき)の小学校に入学(にゅうがく)します。私立(しりつ)の場合(ばあい)は、入学試験(しけん)に合格(ごうかく)しなければなりません。

小学校に6年間(ねんかん)通(かよ)って卒業(そつぎょう)したら、次(つぎ)は3年間中学校に通います。ここまでの9(く)年間が義務(ぎむ)教育となっているので、中学校を卒業したら働(はたら)くことができます。

ですが、ほとんどの中学生(ちゅうがくせい)は受験(じゅけん)勉強(べんきょう)をして入学試験(しけん)を突破(とっぱ)し、高校(こうこう)へ進学(しんがく)します。工業(こうぎょう)高校や農業(のうぎょう)高校など、ある特定(とくてい)の分野(ぶんや)を専門的(せんもんてき)に学(まな)ぶことができる学校が多いです。

3年間の高校生活を終(お)えたら、多くは大学へ進学しますが、専門(せんもん)学校や短期(たんき)大学に入学したり、就職(しゅうしょく)したりする学生もいます。

小学校(しょうがっこう)について

まずは、小学生たちの生活についてご紹介(しょうかい)します。

「ランドセル」を背負(せお)って通学(つうがく)

公立(こうりつ)の小学生たちは、私服(しふく)で歩(ある)いて通学(つうがく)します。そして、「ランドセル」という小学生たちのための通学鞄(かばん)に教科書(きょうかしょ)やノートなどを入(い)れています。

ランドセルのモデルになったのは、江戸(えど)時代(じだい)にオランダから伝(つた)わった「ランセル」というバックパックでした。「ランセル」が訛(なま)って「ランドセル」になったというわけですね。

なぜランドセルが導入(どうにゅう)されたのかというと、明治(めいじ)時代に開校(かいこう)された学習院(がくしゅういん)の初等(しょとう)教育(きょういく)機関(きかん)が、「生徒(せいと)たちの家庭(かてい)環境(かんきょう)の差(さ)を学(まな)び舎(や)に持(も)ち込(こ)ませたくない」と考(かんが)えたからだそうです。

靴(くつ)から「上履(うわば)き」に履(は)き替(か)える

「日本人は土足(どそく)で家(いえ)に入(はい)らない」という事実(じじつ)はコロナ禍(か)において世界中(せかいじゅう)に知(し)れ渡(わた)りましたが、実(じつ)は家だけでなく、学校も土足厳禁(げんきん)なのです!

ですから、子供たちは学校に着(つ)いたら靴を靴箱(くつばこ)に置(お)いて、「上履き」という室内(しつない)用(よう)の履物(はきもの)に履き替えなければなりません。これは、中学校や高校でも同(おな)じです。

クラス毎(ごと)の教室(きょうしつ)で学(まな)ぶ

 

日本では、各(かく)学年(がくねん)がいくつかの学級(がっきゅう)で構成(こうせい)されており、学級毎に教室が割(わ)り当(あ)てられているのが普通(ふつう)です。これも、高校まで同じです。

もちろん理科(りか)の実験(じっけん)は理科室(りかしつ)、調理(ちょうり)実習(じっしゅう)は家庭科室(かていかしつ)、音楽(おんがく)の授業(じゅぎょう)はピアノが置(お)いてある音楽室(おんがくしつ)、図工(ずこう)の授業は図工室(ずこうしつ)、体育(たいいく)の授業はグラウンドもしくは体育館(たいいくかん)で行いますが、それ以外(いがい)の科目(かもく)は学級毎の教室でやります。

教室は掲示物(けいじぶつ)や子供たちの作品(さくひん)で彩(いろど)られるので、クラス毎に雰囲気(ふんいき)が変(か)わります。

お昼(ひる)ご飯(はん)は「給食(きゅうしょく)」

多くの小学校は、お昼ご飯として子供たちに「給食」を食(た)べさせています。給食は、「給食係(がかり)」の子供たちが白衣(はくい)を着(き)て教室まで運(はこ)び、クラスメイトたちの食器(しょっき)に盛(も)り付(つ)けてあげます。

自分(じぶん)たちの教室の掃除(そうじ)

給食の後(あと)、もしくは放課後(ほうかご)に子供たちは自分たちで自分たちの教室の掃除を行います。部屋(へや)を清潔(せいけつ)にすることや集団(しゅうだん)行動(こうどう)の大切(たいせつ)さを学ばせるためです。掃除は、中学生や高校生も同じように行います。

徒歩(とほ)で登下校(とうげこう)

公立の小学生たちは家があまり遠(とお)くないので、徒歩で登下校します。学校によっては、地域毎のグループで集団登校(とうこう)・集団下校(げこう)をさせる場合もあります。

ですから、「通学路(つうがくろ)」と書(か)かれた標識(ひょうしき)のある道(みち)や「スクールゾーン」と書かれた道路(どうろ)は朝(あさ)や夕方(ゆうがた)の登下校時(とうげこうじ)に子供たちが通(とお)るところなので、注意(ちゅうい)してください!

下校後(ご)は、公園(こうえん)や友達(ともだち)の家で遊(あそ)ぶ子供たちもいれば、学習塾(がくしゅうじゅく)や習(なら)い事(ごと)へ向(む)かう子供たちもいます。

中学校(ちゅうがっこう)・高校(こうこう)について

制服(せいふく)を着(き)る学生(がくせい)たち

中学校や高校の場合、公立も私立も制服(せいふく)を着(き)させるところがほとんどです。制服のデザインは学校によって異(こと)なるので、特に女子(じょし)は制服で進学先(しんがくさき)を決(き)めたがる傾向(けいこう)にあります。

お昼ご飯は「お弁当(べんとう)」か「食堂(しょくどう)」、「購買(こうばい)」で

ほとんどの中学校や高校は、給食を提供(ていきょう)していません。そのため、学生たちはお弁当を持参(じさん)するか、食堂があればそこで食事(しょくじ)を済(す)ませます。

もしくは、「購買」というパンやおにぎりなどを販売(はんばい)しているお店(みせ)があれば、そこまで買(か)いに行(い)く学生もいます。

放課後(ほうかご)は「部活動(ぶかつどう)」

日本の中学校・高校と言(い)えば、やっぱり「部活(ぶかつ)」です!

部活は「部活動」の略称(りゃくしょう)です。スポーツ系(けい)なら野球部(やきゅうぶ)・サッカー部(ぶ)・テニス部・バスケットボール部・バレーボール部・バドミントン部・陸上(りくじょう)部・水泳(すいえい)部・柔道(じゅうどう)部など、文化(ぶんか)系なら美術(びじゅつ)部・吹奏楽(すいそうがく)部・手芸(しゅげい)部・茶道(さどう)部・将棋(しょうぎ)部・写真(しゃしん)部などが一般的(いっぱんてき)です。

新入生(しんにゅうせい)たちのほとんどは、入学式が終わってから一週間(いっしゅうかん)ぐらいの期間(きかん)で興味(きょうみ)のある部活の見学(けんがく)をし、所属(しょぞく)したいところへ入部(にゅうぶ)します。

部活には、学年や学級の隔(へだ)たりを越(こ)えて共(とも)に切磋琢磨(せっさたくま)し、大会(たいかい)やコンクールに出場(しゅつじょう)して好成績(こうせいせき)を残(のこ)すために励(はげ)むという目的(もくてき)もあれば、同じ趣味(しゅみ)の仲間(なかま)を作(つく)るためという目的もあります。

部活の種類(しゅるい)は学校によって異なり、全国(ぜんこく)大会に毎年(まいとし)出場(しゅつじょう)する部活の多い強豪(きょうごう)校(こう)もあるので、部活も進学先を選(えら)ぶ理由(りゆう)として重要視(じゅうようし)されています。

「先輩(せんぱい)」・「後輩(こうはい)」文化(ぶんか)

【好(す)きな先輩にチョコレートを渡(わた)そうとしているバレンタインデーの女子】

日本では、同じ学校や職場(しょくば)に自分より先(さき)に所属(しょぞく)している人のことを「先輩」、自分より後(あと)に所属した人のことを「後輩」と言(い)うことはご存知でしょうか。

その組織(そしき)に所属している年数(ねんすう)や仕事(しごと)などの経験(けいけん)年数、はたまた年齢(ねんれい)と基準(きじゅん)は様々(さまざま)ですが、とにかく自分より立場(たちば)が上(うえ)の人のことは「先輩」と呼(よ)び、敬語(けいご)で話(はな)しかけなければなりません。

日本人社会(しゃかい)では当然(とうぜん)のように求(もと)められるこのルールを、私たちは中学校から身(み)につけ始めます。この訓練(くんれん)も、部活を通して行われるのです。

日本の学校は行事(ぎょうじ)が多(おお)い!

次(つぎ)に、日本の学校で開催(かいさい)される行事についてご紹介します。

「運動会(うんどうかい)」・「体育祭(たいいくさい)」

小学校には「運動会」、中学校・高校には「体育祭」と呼ばれる行事があります。初夏(しょか)の5月(ごかつ)か、初秋(しょしゅう)の9月(くがつ)・10月(じゅうがつ)頃(ごろ)に行われます。

「学校毎で行われるチーム対抗(たいこう)のオリンピック」と表(あらわ)すと想像(そうぞう)しやすいかもしれませんが、競技(きょうぎ)は一般的なスポーツではなく、独特(どくとく)なものになっています。

例(たと)えば、長(なが)い縄(なわ)をお互(たが)いに引(ひ)っ張(ぱ)り合(あ)う「綱(つな)引(ひ)き」や、

色(いろ)のついた小(ちい)さな玉(たま)を投(な)げて高(たか)い籠(かご)に入れる「玉入(い)れ」、

大(おお)きな玉を転(ころ)がして走(はし)る「大玉(おおだま)転(ころ)がし」という種目(しゅもく)が代表的(だいひょうてき)な例(れい)として挙(あ)げられます。

「遠足(えんそく)」

「遠足」とは、文字(もじ)通(どお)り「遠(とお)いところへ足(あし)を運(はこ)ぶ」行事です。小学校だとピクニック、中学校や高校だと近所(きんじょ)の有名(ゆうめい)な観光地(かんこうち)などへ出(で)かけます。

「林間(りんかん)学校」

「林間学校」とは、キャンプ場(じょう)のような場所(ばしょ)で屋外(おくがい)での調理(ちょうり)を行(おこな)ったり、自然(しぜん)と触(ふ)れ合(あ)ったりしてクラスメイトとの親睦(しんぼく)を深(ふか)めるための行事です。

「修学(しゅうがく)旅行(りょこう)」

日本では、小学校・中学校・高校のそれぞれが修学旅行を開催しています。東京(とうきょう)周辺(しゅうへん)では小学校で栃木県(とちぎけん)の日光(にっこう)、中学校で奈良(なら)・京都(きょうと)へ行(い)く学校がほとんどです。高校生になると、沖縄(おきなわ)などへ行くことができます。

逆(ぎゃく)に、地方(ちほう)の学校は学生たちを東京へ連(つ)れて行きます。

学生たちの修学旅行の楽(たの)しみは、何(なん)と言(い)っても深夜(しんや)の「恋(こい)バナ」でしょう! 「恋バナ」とは、「恋に関(かん)する話(はなし)」の略称です。お互いに好(す)きな相手(あいて)を打(う)ち明(あ)けたり、付(つ)き合(あ)っている相手について話(はな)したり、悩(なや)み事(ごと)を相談(そうだん)し合ったりします。

「合宿(がっしゅく)」

また、部活毎(ごと)に遠方(えんぽう)へ赴(おもむ)き、数日間(すうじつかん)練習(れんしゅう)をする「合宿」もあります。

合宿は、夏(なつ)休(やす)みなどの長期(ちょうき)休暇(きゅうか)の間(あいだ)に行われます。

「合唱(がっしょう)コンクール」

「合唱コンクール」とは、クラス毎に合唱を披露(ひろう)し、練習の成果(せいか)を競(きそ)い合(あ)うイベントのことです。

日本には合唱に力(ちから)を入(い)れている学校が多くあり、全国大会だけではなく、NHKというテレビ局(きょく)が開催(かいさい)している大会まであります。

「文化祭(ぶんかさい)」

最後(さいご)に、日本の学校の「文化祭」についてお話(はな)しします。

「文化祭」とは、学生たちがクラス毎もしくは部活毎に出(だ)し物(もの)をして来場者(らいじょうしゃ)たちを楽しませるイベントのことです。言(い)わば、「学生の学生による学生のためのお祭(まつり)」です。

例えば、舞台(ぶたい)で演劇(えんげき)や演奏(えんそう)を披露したり、

出店(でみせ)で焼(や)き鳥(とり)や焼きそば、たこ焼(や)き、お好(この)み焼(や)きなどの食(た)べ物を提供したり、

教室を「お化(ば)け屋敷(やしき)」にしたり、

絵画(かいが)や写真などの作品(さくひん)を展示(てんじ)したりします。

文化祭は一般(いっぱん)に公開(こうかい)されているので、誰(だれ)でも来場(らいじょう)することができます。あなたも、機会(きかい)があったらぜひ行(い)ってみてください!

終(お)わりに

いかがでしたか?

日本の学校生活が想像(そうぞう)できましたか?

皆さんの国と違って驚(おどろ)いたところもあれば、興味深(ぶか)かったところもあるのではないでしょうか。

いつかお子(こ)さんが日本の学校に通(かよ)うことになったら、またこの記事(きじ)を読んでみてくださいね!

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