お節料理(せちりょうり)について

Osechi 日本人の生活(せいかつ):Life of Japanese

English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/about-osechi-in-english-262

お正月(しょうがつ)は「お節料理(せちりょうり)」!

皆(みな)さん、明(あ)けましておめでとうございます! ミカです。

今年(ことし)もどうぞよろしくお願(ねが)いいたします(^▽^)

さて、今回(こんかい)は日本のお正月の食(た)べ物(もの)、「お節料理」についてお話(はな)ししたいと思(おも)います。

「お節料理」とは?

【祝箸(いわいばし)】:お正月など、お祝(いわ)いの時(とき)に使(つか)うお箸(はし)

ところで、「お節料理」とはそもそも何(なん)でしょうか?

現在(げんざい)では、新年(しんねん)の幸福(こうふく)を願(ねが)って縁起(えんぎ)の良(よ)い意味(いみ)を持(も)つ食べ物を重箱(じゅうばこ)に詰(つ)めた料理のことを言(い)います。

しかし、初(はじ)めはお正月だけに食べるものではありませんでした。

本来(ほんらい)、「お節料理」は季節(きせつ)が変(か)わる度(たび)に食べるものでしたが、現在ではお正月の時だけ食べるものになっています。

「お節料理」の「節(せち)」とは、季節の「節(せつ)」、節目(ふしめ)の「節(ふし)」です。春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)だけではなく、日本の1年(いちねん)には様々(さまざま)な節目があります。それについては、またの機会(きかい)にご説明(せつめい)します。

なぜ「お節料理」を食べるの?

では、なぜ「お節料理」を食べるのでしょうか? それには、主(おも)に2(ふた)つ理由(りゆう)があります。

一(ひと)つ目(め)は、「お節料理」は縁起(えんぎ)ものとして「年神様(としがみさま)」にお供(そな)えしなければならないからです。お供えした後(あと)で、私たちが頂(いただ)きます。

「年神様」とは、新年の幸福を私たちに授(さず)けるために家(いえ)まで来訪(らいほう)してくださる「祖霊神(それいしん)」のことです。詳(くわ)しくは、https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/what-is-shinto-vol-3-137をご覧(らん)ください。

二(ふた)つ目(め)は、「三が日(さんがにち)」の間(あいだ)、台所(だいどころ)での炊事(すいじ)をお休(やす)みするためです。ですから、「お節料理」は3日分(みっかぶん)用意(ようい)する必要(ひつよう)があるのです。

「お節料理」のメニュー

それでは、「お節料理」の代表的(だいひょうてき)な品目(ひんもく)の名称(めいしょう)とその意味をご紹介(しょうかい)しましょう!

蒲鉾(かまぼこ)

「蒲鉾」は、魚(さかな)の練り物(ねりもの)です。赤(あか)いものと白(しろ)いものがあるのは、その2色(にしょく)が日本人にとって縁起の良いものとされているからです。

また、半月(はんげつ)切(ぎ)りになっているのは、その形(かたち)が「初日の出(はつひので)」を連想(れんそう)させるためです。

赤には「魔除(まよ)け」や「慶(よろこ)び」、白には「清浄(せいじょう)」や「神聖(しんせい)」という意味があります。

黒豆(くろまめ)

「黒(くろ)大豆(だいず)」という黒(くろ)い豆(まめ)を甘(あま)く煮詰(につ)めたものです。

黒は邪気(じゃき)を祓(はら)う色(いろ)であり、豆は「まめに働(はたら)けますように」の「まめ」と掛(か)けられています。また、「肌(はだ)が黒(くろ)く日焼(ひや)けするぐらい元気(げんき)に働(はたら)けますように」という願(ねが)いも込(こ)められています。

伊達巻(だてまき)

甘(あま)い玉子(たまご)焼(や)きを巻(ま)いたものです。「伊達者(だてしゃ)」というお洒落(しゃれ)でかっこいい人(ひと)が着(き)ていた着物(きもの)に似(に)ていたことから、「伊達巻」と呼(よ)ばれるようになりました。

その見た目(みため)から巻物(まきもの)や掛け軸(かけじく)が連想できるので、学業成就(がくぎょうじょうじゅ)や文化(ぶんか)の発展(はってん)を願うものとされています。

数の子(かずのこ)

「数の子」とは、ニシンの卵(たまご)のことです。

卵の数(かず)が多(おお)いので、子孫繫栄(しそんはんえい)をもたらす縁起ものとして頂きます。

海老(えび)

海老には長(なが)い髭(ひげ)があり、茹(ゆ)でると老人(ろうじん)のように腰(こし)が曲(ま)がることから、長寿(ちょうじゅ)を願うために頂きます。

また、目が飛(と)び出(で)ているので「目出度(めでた)い」、そして何度(なんど)も脱皮(だっぴ)をするので「生(う)まれ変(か)わる」という意味もあります。

昆布巻(こぶま)き

「昆布巻き」とは、ニシンなどの魚(さかな)を昆布(こんぶ)で巻いたものです。

「昆布(こぶ)」には、喜(よろこ)ぶの「こぶ」と「子生(こぶ)」の意味があるため、幸福や子孫繫栄の願いが込められています。

栗(くり)金団(きんとん)

「金団」とは、豆や栗、芋(いも)を煮詰めて甘く味付(あじつ)けした料理のことです。

栗金団は黄金(おうごん)色(いろ)なので、金運(きんうん)上昇(じょうしょう)を願って頂きます。

田作(たづく)り

「田作り」とは、カタクチイワシという鰯(いわし)の稚魚(ちぎょ)の煮付(につ)けです。

カタクチイワシを肥料(ひりょう)にした田畑(たはた)が豊作(ほうさく)になったことから、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う縁起ものになりました。

たたきごぼう

ごぼうは根(ね)を深(ふか)く張(は)る野菜(やさい)なので、「家族(かぞく)や家業(かぎょう)がごぼうのように根を張って長く続(つづ)きますように」という願いが込められています。

紅白(こうはく)なます

「紅白なます」とは、大根(だいこん)と人参(にんじん)の酢の物(すのもの)です。

紅白、即(すなわ)ち赤と白は、先(さき)ほど説明(せつめい)した通(とお)り縁起のいい色の組(く)み合(あ)わせになります。

また、大根と人参はごぼうと同(おな)じ根菜(こんさい)なので、同様(どうよう)に「根を張れますように」という願いが込められています。

終(お)わりに

いかがでしたか?

一般的(いっぱんてき)な「お節料理」には、以上(いじょう)の品目が入(はい)っています。

年末年始(ねんまつねんし)には、百貨店(ひゃっかてん)やスーパーで予約(よやく)したり購入(こうにゅう)したりすることができますので、是非(ぜひ)あなた好(ごの)みのお節料理を探(さが)してみてください!

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