漢字(かんじ)の成(な)り立(た)ちと仕組(しく)み

日本文化(にほんぶんか):Japanese culture

The English article is here; https://japaneselanguagesalonbymikapanda.com/the-history-and-structure-of-kanji-2-956

漢字の成り立ち

こんにちは、ミカです!

もう秋(あき)になりましたね。東京(とうきょう)近郊(きんこう)は、暑(あつ)くなったり涼(すず)しくなったりしています。

ところで、秋(あき)と言(い)えば「食欲(しょくよく)の秋」、「スポーツの秋」、「読書(どくしょ)の秋」、そして「芸術(げいじゅつ)の秋」ですね!

芸術の一環(いっかん)として、書道(しょどう)に挑戦(ちょうせん)してみるのもいいかもしれません。

書道とは、筆(ふで)に墨(すみ)をつけて字(じ)や文(ぶん)を書(か)く芸術のことです。墨がなければ、代(か)わりに黒(くろ)い絵具(えのぐ)でやってみましょう!

ところで、漢字(かんじ)はもともと中国(ちゅうごく)から伝(つた)わった文字(もじ)ですが、どのように出来(でき)たのか、ご存知(ぞんじ)ですか?

もちろん、初(はじ)めから今(いま)と同(おな)じ形(かたち)だったわけではありません。

では、まずは漢字の成り立ちについてご紹介(しょうかい)しましょう!

占(うらな)いのための「甲骨(こうこつ)文字(もじ)」

 

 

 

 

 

 

 

「甲骨文字」とは、現在(げんざい)確認(かくにん)できている最古(さいこ)の漢字の先祖(せんぞ)です。

紀元前(きげんぜん)17(じゅうなな)世紀(せいき)から10(じゅっ)世紀にかけて存続(そんぞく)していた中国の王朝(おうちょう)・殷(いん)の時代(じだい)に使用(しよう)されていました。

当時(とうじ)は、亀(かめ)の甲羅(こうら)や動物(どうぶつ)の肩甲骨(けんこうこつ)に罅(ひび)を入(い)れ、その割(わ)れ方(かた)で吉凶(きっきょう)を占っていたようです。

そして、その占いの結果(けっか)通(どお)りになったかならなかったかを甲骨文字で記録(きろく)していたのだそうです。

「甲骨文字」はどのようにできた?

甲骨文字の中(なか)は、ある物(もの)の形をそのまま線画(せんが)で表(あらわ)したものがあります。つまり、いわゆる絵文字(えもじ)のようなものです。

例(たと)えば上(うえ)の図(ず)は、木(き)、山(やま)、川(かわ)、日(ひ)、月(つき)の成り立ちを説明(せつめい)しています。

木は枝(えだ)・幹(みき)・根(ね)の姿(すがた)、川は水(みず)が流(なが)れる様子(ようす)、月は三日月(みかづき)に雲(くも)がかかっている様子を描写(びょうしゃ)しています。

こちらの図は、口(くち)、雨(あめ)、手(て)、火(ひ)、鳥(とり)という字の成り立ちを表しています。

口は開(ひら)いた状態(じょうたい)を表し、雨は雲から雨が降(ふ)っている様子を描(えが)き、鳥は嘴(くちばし)・目(め)・羽(はね)・足(あし)を簡略化(かんりゃくか)していますね。

もちろん、もっとたくさんの段階(だんかい)を経(へ)て変化(へんか)してきたのですが、このようにして漢字は出来上(あ)がっていったのです。

これらのように、物の形をそのまま線画にして文字にしたものを「象形(しょうけい)文字」と言(い)います。

また、「上(うえ)」や「下(した)」などの概念(がいねん)は、点(てん)や線(せん)などで作(つく)られました。それらは「指事(しじ)文字」と言います。

漢字の仕組み

さて、ここからは第二(だいに)のテーマである「漢字の仕組み」です。

漢字を勉強(べんきょう)している方々(かたがた)は、とても苦労(くろう)をされていると思(おも)います。しかし、私たち日本人も、子供(こども)の時(とき)は頑張(がんば)って漢字を習得(しゅうとく)してきました。

だからこそ、私たちは知(し)っています。漢字を覚(おぼ)えるための有効(ゆうこう)な手段(しゅだん)があることを!

つまり、「漢字の仕組み」さえ知っていれば、意味(いみ)や書き方(かた)、読(よ)み方を覚えるのが断然(だんぜん)楽(らく)になるのです!!

今日は、皆(みな)さんにその知識(ちしき)をご紹介したいと思います。

部首(ぶしゅ)

まず、漢字には二(ふた)つ以上(いじょう)のパーツを組(く)み合(あ)わせて作(つく)られたものが非常(ひじょう)に多(おお)いです。

そのうち、別々(べつべつ)の文字を組み合わせて全(まった)く異(こと)なる意味と読み方を持(も)たせたものを「会意(かいい)文字」と言います。

例えば、「山(やま)」と「石(いし)」を組み合わせると、「岩(いわ)」になりますね。

一方(いっぽう)、意味を表す部分(ぶぶん)と発音(はつおん)を担(にな)う部分を合わせて作られたものを「形声(けいせい)文字」と言います。

そして、「会意文字」と「形声文字」は主(おも)にいくつかの「部首」によって構成(こうせい)されています。

「さんずい」

例(たと)えば、①部首「へん」の12(じゅうに)番目(ばんめ)の「さんずい」がついている漢字の意味は、「水(みず)」が関係(かんけい)しています。

(うみ) ②(みずうみ) ③(およ)ぐ ④(あ)びる ⑤(あら)う

「りっしんべん」「こころ」

次(つぎ)に、①部首「へん」の6(ろく)番目の「りっしんべん」や④部首「あし」の「こころ」がついている漢字の意味は、「心(こころ)」や「精神(せいしん)」、「感情(かんじょう)」が関係しています。

(なさ)け ②(こわ)い ③(おこ)る ④(こい) ⑤(おも)う

「草(くさ)かんむり」、「木(き)へん」

三(みっ)つ目(め)に、③部首の1(いち)番目の「草かんむり」や「木へん」がついている漢字の意味は、植物(しょくぶつ)が関係しています。

(くさ) ②(はな) ③(つぼみ) ④(う)える ⑤(はやし) ⑥(き)

「雨(あめ)かんむり」

四(よっ)つ目に、③部首「かんむり」3つ目の「雨かんむり」がついている漢字の意味は、「天気(てんき)」に関係しています。

(くも) ②(かみなり) ③(きり) ④(しも) ⑤(つゆ)

「病(やまい)だれ」

五(いつ)つ目に、⑥部首「たれ」3つ目の「病だれ」がついている漢字の意味は、「病気」や「怪我(けが)」に関係しています。

気(びょうき) ②(あと) ③(いや)す ④治(ちりょう) ⑤状(しょうじょう)

「貝(かい)へん」

最後(さいご)に、表(ひょう)にはありませんが、「貝へん」がついている漢字の意味は、「お金(かね)」に関係しています。なぜなら、古代(こだい)中国では、貝がお金の代(か)わりだったからです。

(た)める ②入(こうきゅう) ③産(ざいさん) ④売(はんばい) ⑤賄賂(わいろ)

その他(た)

また、魚(さかな)の名前(なまえ)を表す漢字には「魚(うお)へん」金属(きんぞく)の名前を表す漢字には「金(かね)へん」がついています。

このように、漢字にはその意味に関連した部首が含(ふく)まれているのです。

最後(さいご)に

いかがでしたか?

漢字は本当(ほんとう)に複雑(ふくざつ)で、書き方も読(よ)み方も覚えるのがとても大変(たいへん)だと思います。

しかも、部首は先程(さきほど)紹介したもの以外(いがい)にもっともっとたくさんあります!!

しかし漢字の意味を覚えておくと、初めて見(み)る言葉(ことば)でも知っている漢字が含まれていれば、何(なん)となく意味がわかって便利(べんり)です。

そして何(なに)より、漢字をマスターすれば母国(ぼこく)の家族(かぞく)や友人(ゆうじん)に大(おお)いに自慢(じまん)できることでしょう! 書道(しょどう)ができたらもっとかっこいいですね!!

今(いま)は漢字に苦(くる)しめられていても、いつか漢字が大(だい)好(す)きになれることを願(ねが)っています!

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