「鬼滅の刃」の「鬼」とは?

日本人の生活(せいかつ):Life of Japanese

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大人気(だいにんき)!!「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」

こんにちは、ミカです!

皆(みな)さんは、「鬼滅の刃」という漫画(まんが)を知(し)っていますか?

最早(もはや)、大人気(だいにんき)過(す)ぎて愚問(ぐもん)かもしれませんね。私もファンで、特(とく)に「冨岡義勇(とみおかぎゆう)」と「胡蝶(こちょう)しのぶ」が大好(だいす)きです(*^▽^*)

「鬼滅の刃」とは、「鬼(おに)を滅(めっ)する刃(やいば)」という意味(いみ)です。

ところで、「鬼」とは一体(いったい)何(なん)でしょうか?

「鬼」と聞(き)くと、多(おお)くの日本人は上(うえ)の写真(しゃしん)のような、赤(あか)い肌(はだ)に鋭(するど)い角(つの)と牙(きば)、そして金棒(かなぼう)を持(も)った化け物(ばけもの)を思(おも)い描(えが)きます。

作中(さくちゅう)では、鬼の王(おう)「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」の血(ち)を傷口(きずぐち)に浴(あ)びた人間(にんげん)が鬼になるという設定(せってい)になっています.

しかし本来(ほんらい)の「鬼」は、地獄(じごく)の番人(ばんにん)だったり、妖怪(ようかい)だったり、はたまた神様(かみさま)だったりするのです。

生活(せいかつ)の中(なか)の「鬼」

「鬼」は、子供(こども)向(む)けの昔話(むかしばなし)にとても良(よ)く出(で)てきますから、「鬼」を知(し)らない日本人はいません。上のイラストは、「桃太郎(ももたろう)」という、桃(もも)から生(う)まれた少年(しょうねん)が鬼を退治(たいじ)する童話(どうわ)をイメージしたものです。

子供たちが大好きな追(お)いかけっこのことは、「鬼(おに)ごっこ」と言(い)います。

「鬼」は、逃(に)げる人(ひと)を追(お)いかけてタッチします。タッチされた人は次(つぎ)の「鬼」になります。

毎年(まいとし)2月3日(にがつみっか)の「節分(せつぶん)」では、人々(ひとびと)は「鬼はー外(そと)!」と言(い)って鬼が苦手(にがて)な大豆(だいず)を撒(ま)いて鬼を追い出(だ)します。この場合(ばあい)、「鬼」は「災厄(さいやく)の象徴(しょうちょう)」とされています。

また、「鬼に金棒」、「鬼(おに)の居(い)ぬ間(ま)に洗濯(せんたく)」といった諺(ことわざ)にも使(つか)われています。

「鬼」には「強(つよ)くて怖(こわ)い」というイメージがありますから、強くて怖いお嫁(よめ)さんのことを「鬼嫁(おによめ)」と言う表現(ひょうげん)まであるのです!

今回(こんかい)は、日本人の心(こころ)に根付(ねづ)いた不思議(ふしぎ)な存在(そんざい)である「鬼」について詳(くわ)しくご紹介(しょうかい)します。

地獄(じごく)の番人(ばんにん)としての「鬼」

実(じつ)は、キリスト教(きょう)と同(おな)じように、仏教(ぶっきょう)にも「地獄(じごく)」という概念(がいねん)が存在(そんざい)します。

生前(せいぜん)に罪(つみ)を犯(おか)した人(ひと)は地獄に堕(お)ちて、「鬼」から罰(ばつ)を与(あた)えられるのです。

「餓鬼道(がきどう)」に堕(お)ちた「鬼」

仏教では、食(た)べ物(もの)を貪(むさぼ)った罪(つみ)に問(と)われた人は地獄に堕ち、「餓鬼(がき)」という鬼に生まれ変(か)わるとされています。

「餓鬼」は、食べ物を手(て)にしても一瞬(いっしゅん)で燃(も)え尽(つ)きてしまうので、永遠(えいえん)に飢(う)え続(つづ)けるのです。

また、多くの子供は食欲旺盛(しょくよくおうせい)なので、生意気(なまいき)な子供のことを「ガキ」と言うことがあります。

怨念(おんねん)を持(も)った悪霊(あくりょう)としての「鬼」

能面(のうめん)の一(ひと)つである「般若(はんにゃ)」とは、女性(じょせい)が怨念や嫉妬(しっと)によって悪霊としての「鬼」に生まれ変わった姿(すがた)とされています。

人は元々(もともと)、心の中(なか)に「鬼」を飼(か)っていて、それが悪霊になるということでしょう。この場合、「鬼」という言葉(ことば)には「負(ふ)の感情(かんじょう)」を象徴する役割(やくわり)があります。

妖怪(ようかい)としての「鬼」

数多(かずおお)く存在する妖怪(ようかい)の中にも、「鬼」がいます。

妖怪とは、科学(かがく)が未発達(みはったつ)な時代(じだい)では説明(せつめい)できなかった超常現象(ちょうじょうげんしょう)を引(ひ)き起(お)こしたり、人間(にんげん)に災(わざわ)いをもたらしたりする、想像上(そうぞうじょう)の化け物のことです。

例(たと)えば「くびれ鬼」は、人間を首吊(くびつ)り自殺(じさつ)させようとする妖怪として語(かた)り継(つ)がれています。

神様(かみさま)としての「鬼」

例えば、青森県(あおもりけん)弘前市(ひろさきし)には、伝説上(でんせつじょう)の「鬼」を祀(まつ)った「鬼神社(おにじんじゃ)」があります。

農民(のうみん)のために水田(すいでん)に水(みず)を引(ひ)いた鬼が、「鬼神(きしん)」として祀られたのだそうです。

また、秋田県(あきたけん)には、大晦日(おおみそか)に地元(じもと)の青年(せいねん)たちが「なまはげ」という神(かみ)の使(つか)いである「鬼」に扮(ふん)し、家々(いえいえ)を回(まわ)って一年間(いちねんかん)の厄(やく)を祓(はら)い、新年(しんねん)を祝福(しゅくふく)するという伝統(でんとう)行事(ぎょうじ)があります。

終(お)わりに

いかがでしたか?

「鬼」という漢字(かんじ)には元々(もともと)「亡(な)くなった人」という意味があるので、中国(ちゅうごく)の人(ひと)にとってはそのイメージしかありません。

しかし、日本人にとっての「鬼」には、実(じつ)に様々(さまざま)な意味や姿があるのです!

とても身近(みじか)な存在ですから、漫画の題材(だいざい)としてとても理想的(りそうてき)だったのですね。

以上(いじょう)、「鬼」についてでした!

 

 

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